Lovely Trip

【第4章・・<ミッドナイトIN パタヤ>】

サメットに一番近い本土バーン・ペーから約100キロの地点にパタヤビーチはある。海は汚く個人的には好きではないが、アンニュイでどことなく危険な雰囲気は何かを期待させてくれる。

パタヤは海沿いに1本の大通りがあり、ショッピングモールを始め、レストラン、みやげ物屋、コンビニからファーストフードまで所狭しと乱立している。大通りをさらに進むと、道を挟んで両側に男性を虜にするディスコ、オープンバー、ゴーゴーバーが軒を連ねている。夜になると凄まじい妖気をおびているが、子連れのファミリーが堂々とかっ歩している姿はなんとなく不健全で見ていて面白い。


ムエイタイbar 客が入ると試合が始まる。

道を挟んで海側も大勢の人で混雑している。純粋に海を眺めているカップル、全く釣れてはいなかったが夜釣りを楽しむ若者。そして一番目立つのは春を売る少女と青年(元青年)、彼らを斡旋する若者の兄ちゃん。

彼女たちは自分達のテリトリーが厳密に決められているようで、少し離れたところでは全く声をかけてこない。しかし一歩テリトリーに入れば、「のがさんぞ!」とばかりに凄腕商人に変身する。

この場所を目当てに来るのは年輩の欧米人が多く、いやらしいほどじっくりと彼女たちの全身を眺めていた。いかれたオヤジの中にはそのままビーチに消えていく奴もいる。海岸沿いから微妙に見える位置に腰を下ろすあたり、クレイジーで興奮をさそうのであろうか? 人間は十分すぎるほど年をとると恐らく羞恥心がショートしてしまう生き物なのだろう。

海岸から帰ってきた即席カップルはその後かなり高い確率でケンカを始める。理由の多くは金銭的なことや財布をすられたりとかである。警察がやってきて捕まるのはいつも彼女たちだ。深夜の海岸沿いは弱肉強食の世界を絵に描いたような場所だ。

17才の悪ガキ達とベンチに座ってみんなでビールを飲む。彼らは売春はもちろんドラックの斡旋もしていた。ビールをおごってもらっているし彼らの仕事に関して別に嫌悪感はない。なぜか私はこういう類いの人に好かれる傾向がある。 


悪そうだけど実はヤンチャな17才

途中、日本語ペラペラのポルトガル人と合流した。彼は私を日本人だと信じてくれず日本語チェックをされてしまった。長野県の白骨温泉で仕事をしており奥さんは日系ペルー人で既に14年間も働いているとのこと。久しぶりに休みを取り故郷に帰ったのだが母国語もあまり上手く話せず、家族との温度差もかなりありすぐに故郷を後にして日本に近いタイで骨休めをしていると言っていた。彼は英語が全く話せず、タイは日本語が結構通じるんだよねと嬉しそうに話していた。まるでホームシックの日本人のようで微笑ましかった。


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